FXにおける波動理論

FXの価格の流れはグラフにすると常に曲線状に波打っています。
この波の繰り返し、すなわち波動に法則性や傾向を見出そうとする理論、それがFXにおける波動理論です。

FXにおける波動理論において、代表的なものとしては「エリオット波動」というものがあります。
エリオット波動はそれぞれの波の始点と頂点の繰り返しにおける、頂点までの長さに着目した波動理論です。
その理論は全体としては「上昇5波、下降3波」というものとなっており、それぞれの数字は上昇または下降した回数となっています。

まず、エリオット波動の始点は上昇(上昇トレンドの始点)から始まります。
始点から上昇を始めた価格はその後頂点に達します。そこまでの動きが「1波」となります。
そして、頂点から低下していき、下部における頂点に到達します。ここまでが「2波」です。
続いて上昇していくことで3波となるわけですが、ここで注目すべき点はその3波の頂点までの長さです。

エリオット波動は1波よりも3波の方が長くなります。
この長さを見ることによってエリオット波動を見極めることができます。
1波よりも長い3波の頂点に達した価格は、その後下降して4波となります。
そしてその下の頂点から3波よりも短い5波への上昇が発生します。
その頂点までが上昇トレンドの「上昇5波」となります。

そこからは「下降3波」が始まります。
この3波の波の名前は上昇時の数字とは違い、それぞれがアルファベットのA波、B波、C波となります。
5波の頂点から低下した価格は、ある程度の下降となる「A波」となります。ここからは下降トレンドになっていきます。
A波の下降の頂点からはやや上昇するB波が続き、そしてその頂点からはさらに落ちていくC波が形成されます。
このC波の頂点をもってエリオット波動における「上昇5波、下降3波」の1セットとなります。

エリオット波動は純粋な一つの波の動きで考えるだけではなく、複数の波の動きによる全体の上昇を一つの波として捉える読み方もします。
その動きを読む際には普通に見るだけでも良いのですが、ローソク足のグラフ表示をあえて縮めたり、表示している期間を変えてみたりして見ることも有効です。
まとまった見え方になることでノイズが減り、わかりやすくなることがあります。(ただし、見落としが発生する可能性があるので注意は必要です)

エリオット波動を見極められるようになれば、大きく伸びるタイミングをより良くつかめるようになります。
そのため、為替を見る際にはエリオット波動を意識していくと良いでしょう。
なお、為替とは常にイレギュラーが起こりうるものであるため、実際においては他のテクニカル指標なども参考にして動きの根拠を考えつつ、本波動理論を運用していきましょう。